昨年、の今頃に作庭した庭。
先日、久しぶりに伺ったら、植物達が少しずつ根づいてました。
projecet-UDT Rose garden
甲州市(元塩山市)の農村地帯の一角に位置するUDT。
その離れにあるスペースのリノベーションでした。
施工前は、中途半端に切り落とされた株立ちのケヤキを中心とし、そこらじゅうにバラが植えられていました。
バラは、成長が早く、手入れをしないとすぐ広がり、大変です。また、バラは人の手を加えないと素敵に咲いてくれません。歩くところも正確に定めてませんので、管理がなかなかできない状態でした。
今回は、管理しやすく、かつバラを楽しめる空間を提案しました。
また、四季を感じれるよう、バラ以外の樹木も配置しました。
中心に外国製のガゼボを設け、ガゼボを中心に植栽部分を区切り、回遊式に歩道を作りました。
植栽スペースを区切ったため、宿根草スペース、ハーブスペースなど、いろいろと楽しめます。歩道を回遊式にしたため、非常に管理がしやすくなります。同時に、植物が成長したときの見た目もきれいです。歩道は、見た目は土だけど、しっかりと固まっているクレイ舗装にしました。よく公園などで使われる歩道です。
入口のアーチから庭を眺めるとガゼボの間から奥に設置されたアーチとベンチが一直線に見えます。ベンチがフォーカルポイントとなり、そしてその直線上のみ自然石を敷き、奥行き感をより引き出すようにしました。
毎年、いろんな時季にいろんな表情を出す庭。
どのように変わっていくのかが、これから楽しみである。
天野